前回の生物編にたくさんのコメントを頂く事が出来、またスペルについても
希望される方がいらっしゃったので書いてみる事に。
ふゆきんさんに「貼られとるww」速報を受けた時は「へ?」状態だったんですが
今回もこの参考程度にも使えるかどうかの駄文にお付き合い頂ければ幸いです。
では、本題へ。
0.The Rockのスペル選定は?
基本的に「除去」です。
ただ、当然生物除去に特化していては初心者が組んだ黒単のようなデッキになってしまうので、勿論万能除去をあれこれ採用することになります。
(ちなみに自分が初めて組んだ黒単は恐怖から破滅シールから殺しから何から何まで大量に入ってました。殴られなければ夢魔だけで勝つるんだぜ。)
では、行きましょう。
今回もランクは使用頻度であり強さとはまた別の問題です。
1.除去スペル
①《剣を鍬に/Swords to Plowshares》:ランクA
序盤で万能除去(キリッ)とかいっときながらいきなり生物除去。
「白使うなら秒で4枚確定」と言いたいところですが、実はコイツは流動的なスロット足り得るものと言えます。
その強みは
・2Tまでに殺さなければいけない生物への回答
例:ラッキー、ボブ、ラーバマンサー
・インスタントである事
速攻持ち生物やミシュラランド、ヴェンディリオン三人衆を除去する
十手装備にスタックで除去する
自分のタルモゴイフを強化する(The Rockのインスタントはこれだけ)
以上2点から分かるのは、極端なまでにゴブリンをメタったカードである事。
なのでメタによっては減らす事も可能だと考えています。
追加で、
・リムーブである事
これはAggro Loamや同型で真価を発揮します。
②《名誉回復/Vindicate》:ランクA
出ました万能除去。
The Rockを使わない人からは要らない要らないと言われるカードです。
それもそのはず、その人の視点では
・遅いStP
・刹那のないグリップ
・涙の雨以下のSinkhole
だったりするからです。
しかしThe Rockを使う身からすると、何戦も異なるデッキと戦う大会において
これをメインに4枚入れておくことは「●●が出てGG」というありきたりな死に方を
防いでくれるわけで、その価値は非常に大きいものです。
また、「Destroy a target permanent」という単純な効果故に、
その状況でどう使うかが非常に難しいスペルでもあります。
ノーアクションの相手にSinkhole、渾身の墓忍びに終止、
2まで溜まった薬瓶に粉砕…
守りに使うのは簡単ですが、攻めに使う方法をその場で見極める事が出来れば
4枚積みのメリットははかりしれません。
③《破滅的な行為/Pernicious Deed》:ランクA
The RockをThe Rockたらしめる1枚です。
・使い方
アドバンテージの最大化とよく言われますが、内容は結構簡単。
A.自分のクロックだけが生き残るXで起動して殴る。
主にX=2です。象で再生しつつ起動するのも忘れずに。
B.とりあえず出して威嚇
起動のマナを浮かせて動ける場合限定。
相手は展開を止めて単騎駆けで動いてくるので、そこをしっかりStP
我慢しきれず展開したところを1対複数交換、とつなげる事が出来れば
ほぼ勝ちパターンです。ポイントはすぐ起動しない事(※)
※サイド後は掌握が読める場合は即起動する場面をしっかりと。
・枚数
4という意見もありますが、個人的には2か3です。ベストは3。
初手に2枚来たら事故臭いカードですし、1枚あれば相当試合を優勢に持って行けます。
使い捨てではなく、場を睨む使い方をすれば3で足りない事はないでしょう。
ただ、初手に来ないと無理な相手もいますので、サイドに4枚目を仕込んでおくのは悪い選択肢ではありません。
④《悪魔の布告/Diabolic Edict》:ランクB
比較的見かける除去。完全にPro~系デッキへのメタカードです。
が、もともとクロックパーミにはよく効くカードなので、メインから2枚ほど
入れておくのもいいかもしれません。
⑤《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》:ランクC
メインに入る事はあまりないと思われます。
純粋にアドバンテージ量がディードに劣る事が原因ですが、
トークンデッキやZoo相手に1T早く0or1で起動できる事、
BBGGと払って相殺をかわす事が出来るのは利点なので、追加の行為としてサイドに。
⑥《罪+罰/Crime/Punishment》:ランクC
爆薬と内容は似ています。
7点ロスが怖いのでボブがないバージョンでは採用の余地ありです。
特にボブ無し、鳥ありのバージョンが採用に適しています。
※TombstoneやDoranなど。
2.手札破壊
①《思考囲い/Thoughtseize》:ランクA
文句なしのベストチョイスです。
The Rockをレガシー級に押し上げたのはコイツだと言ってもいい程です。
特にゴブリンやZoo相手の先手で初手キープ率が飛躍的に上がったのが素晴らしい
②《強迫/Duress》:ランクC
囲いに優先する事はありません。
対コンボ用カードとしてサイドに追加で仕込む程度です。
③《陰謀団式療法/Cabal Therapy》:ランクB
難しいカードです。
1Tにいきなり打ちこむことは殆どないので、テンポを崩すというハンデスの主旨
とは若干異なってきます。
こいつの使い方としては
・鳥等から早期に連続プレイしてハンドを叩き落す
・2回使える前方確認カード
の2種類があります。
1回目は前方確認(稀に一転読みor囲いからつなぐ)でのプレイが基本ですが、
FBをいつ行うかは相手のハンドと相談してください。
連続起動して見える者を落としたくなる衝動に駆られますが、
まだプレイ出来ないようなスペルを早期に叩き落しても効果は薄いです。
むしろ、後半戦で絶対に《破滅的な行為/Pernicious Deed》を通したい時に
FoWやもみ消しを指定するか、相殺を流したターン中に後続の相殺を落としたり等
青相手には定期的に情報を見る事が下手なアドバンテージより強力な場合があります。
また、強引ですが《永遠の証人/Eternal Witness》を無理やりサクって
《ヴォルラスの要塞/Volrath’s Stronghold》で使いまわしたい時に
カラ撃ちする事もあります。
④《Hymn to Tourach》:ランクB
結論から言えば、The Rockには不要なカードです。
このカードの強さは、
「相手の計画が崩れている間に一気に攻める」
事が可能なPikulaやEvaでのみ発揮されます。
ゆるゆると場を築いていくThe Rockにおいて、2枚ランダムディスカードは
ただ単に「ハンド差を1枚つける」効果しかなく、
落ち方が悪ければ無意味な行動に終わる場合もあります。
もちろん、+1とはいえアドバンテージが取れる点は強いと思いますが、
Hymnの強さが最大化される先手2TにBBを要求するのはややリスキーでもあります。
⑤《ジェラードの評決/Gerrard’s Verdict》:ランクD
ごくごく稀に見られます。
ライフアドバンテージを重視するThe Rockにおいて、3点は小さいものではありません。
また、Hymnと違って相手が選択して捨てるという事は
逆に相手のハンド情報を推察できるというメリットでもあります。
BBよりBWの方が出しやすい等のメリットもあり、
近年めっきりみませんが再考の余地アリと考えています。
3.その他
①《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》:ランクA
青くない中速コントロールの生命線です。
評価の低い人もいますが、個人的にこれはThe Rockのトップクラスのパワーカードです。
必要なものを必要な時にツモれない、という致命的な弱点を補うのが
独楽とフェッチであり、言うまでもなくボブとの相性も最高です。
《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》がいればリシャッフル手段も増えますので、3枚までの投入は可能だと考えます。
②《調和/Harmonize》:ランクD
非ボブ型アドバンテージソース。
Tombstoneでしか現状見かけませんが、言うまでもなく書いてある事は鬼。
ただ、撃ったターンの返しがノーガードになるので、
ゴブリンの多い大阪では中々採用できません。
③《壌土からの生命/Life from the Loam》
The Rockの苦手な土地破壊から守ってくれます。
単品で使っても旨みが無いので、
・証人を増やしてEntombでサーチするタイプ
・騎士や蟲の収穫で締めるローム・ロックタイプ
・サイクリングランドを使ったAstral Slide
・俺しか使ってないけどけちマルカ
などの新しい試みに繋がる可能性を秘めたカードです。
ある意味で要注目の1枚です。
スペルは固定枠が多いので生物編ほど色々書けませんでしたが、
流し読み程度に見て頂ければ。
希望される方がいらっしゃったので書いてみる事に。
ふゆきんさんに「貼られとるww」速報を受けた時は「へ?」状態だったんですが
今回もこの参考程度にも使えるかどうかの駄文にお付き合い頂ければ幸いです。
では、本題へ。
0.The Rockのスペル選定は?
基本的に「除去」です。
ただ、当然生物除去に特化していては初心者が組んだ黒単のようなデッキになってしまうので、勿論万能除去をあれこれ採用することになります。
(ちなみに自分が初めて組んだ黒単は恐怖から破滅シールから殺しから何から何まで大量に入ってました。殴られなければ夢魔だけで勝つるんだぜ。)
では、行きましょう。
今回もランクは使用頻度であり強さとはまた別の問題です。
1.除去スペル
①《剣を鍬に/Swords to Plowshares》:ランクA
序盤で万能除去(キリッ)とかいっときながらいきなり生物除去。
「白使うなら秒で4枚確定」と言いたいところですが、実はコイツは流動的なスロット足り得るものと言えます。
その強みは
・2Tまでに殺さなければいけない生物への回答
例:ラッキー、ボブ、ラーバマンサー
・インスタントである事
速攻持ち生物やミシュラランド、ヴェンディリオン三人衆を除去する
十手装備にスタックで除去する
自分のタルモゴイフを強化する(The Rockのインスタントはこれだけ)
以上2点から分かるのは、極端なまでにゴブリンをメタったカードである事。
なのでメタによっては減らす事も可能だと考えています。
追加で、
・リムーブである事
これはAggro Loamや同型で真価を発揮します。
②《名誉回復/Vindicate》:ランクA
出ました万能除去。
The Rockを使わない人からは要らない要らないと言われるカードです。
それもそのはず、その人の視点では
・遅いStP
・刹那のないグリップ
・涙の雨以下のSinkhole
だったりするからです。
しかしThe Rockを使う身からすると、何戦も異なるデッキと戦う大会において
これをメインに4枚入れておくことは「●●が出てGG」というありきたりな死に方を
防いでくれるわけで、その価値は非常に大きいものです。
また、「Destroy a target permanent」という単純な効果故に、
その状況でどう使うかが非常に難しいスペルでもあります。
ノーアクションの相手にSinkhole、渾身の墓忍びに終止、
2まで溜まった薬瓶に粉砕…
守りに使うのは簡単ですが、攻めに使う方法をその場で見極める事が出来れば
4枚積みのメリットははかりしれません。
③《破滅的な行為/Pernicious Deed》:ランクA
The RockをThe Rockたらしめる1枚です。
・使い方
アドバンテージの最大化とよく言われますが、内容は結構簡単。
A.自分のクロックだけが生き残るXで起動して殴る。
主にX=2です。象で再生しつつ起動するのも忘れずに。
B.とりあえず出して威嚇
起動のマナを浮かせて動ける場合限定。
相手は展開を止めて単騎駆けで動いてくるので、そこをしっかりStP
我慢しきれず展開したところを1対複数交換、とつなげる事が出来れば
ほぼ勝ちパターンです。ポイントはすぐ起動しない事(※)
※サイド後は掌握が読める場合は即起動する場面をしっかりと。
・枚数
4という意見もありますが、個人的には2か3です。ベストは3。
初手に2枚来たら事故臭いカードですし、1枚あれば相当試合を優勢に持って行けます。
使い捨てではなく、場を睨む使い方をすれば3で足りない事はないでしょう。
ただ、初手に来ないと無理な相手もいますので、サイドに4枚目を仕込んでおくのは悪い選択肢ではありません。
④《悪魔の布告/Diabolic Edict》:ランクB
比較的見かける除去。完全にPro~系デッキへのメタカードです。
が、もともとクロックパーミにはよく効くカードなので、メインから2枚ほど
入れておくのもいいかもしれません。
⑤《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》:ランクC
メインに入る事はあまりないと思われます。
純粋にアドバンテージ量がディードに劣る事が原因ですが、
トークンデッキやZoo相手に1T早く0or1で起動できる事、
BBGGと払って相殺をかわす事が出来るのは利点なので、追加の行為としてサイドに。
⑥《罪+罰/Crime/Punishment》:ランクC
爆薬と内容は似ています。
7点ロスが怖いのでボブがないバージョンでは採用の余地ありです。
特にボブ無し、鳥ありのバージョンが採用に適しています。
※TombstoneやDoranなど。
2.手札破壊
①《思考囲い/Thoughtseize》:ランクA
文句なしのベストチョイスです。
The Rockをレガシー級に押し上げたのはコイツだと言ってもいい程です。
特にゴブリンやZoo相手の先手で初手キープ率が飛躍的に上がったのが素晴らしい
②《強迫/Duress》:ランクC
囲いに優先する事はありません。
対コンボ用カードとしてサイドに追加で仕込む程度です。
③《陰謀団式療法/Cabal Therapy》:ランクB
難しいカードです。
1Tにいきなり打ちこむことは殆どないので、テンポを崩すというハンデスの主旨
とは若干異なってきます。
こいつの使い方としては
・鳥等から早期に連続プレイしてハンドを叩き落す
・2回使える前方確認カード
の2種類があります。
1回目は前方確認(稀に一転読みor囲いからつなぐ)でのプレイが基本ですが、
FBをいつ行うかは相手のハンドと相談してください。
連続起動して見える者を落としたくなる衝動に駆られますが、
まだプレイ出来ないようなスペルを早期に叩き落しても効果は薄いです。
むしろ、後半戦で絶対に《破滅的な行為/Pernicious Deed》を通したい時に
FoWやもみ消しを指定するか、相殺を流したターン中に後続の相殺を落としたり等
青相手には定期的に情報を見る事が下手なアドバンテージより強力な場合があります。
また、強引ですが《永遠の証人/Eternal Witness》を無理やりサクって
《ヴォルラスの要塞/Volrath’s Stronghold》で使いまわしたい時に
カラ撃ちする事もあります。
④《Hymn to Tourach》:ランクB
結論から言えば、The Rockには不要なカードです。
このカードの強さは、
「相手の計画が崩れている間に一気に攻める」
事が可能なPikulaやEvaでのみ発揮されます。
ゆるゆると場を築いていくThe Rockにおいて、2枚ランダムディスカードは
ただ単に「ハンド差を1枚つける」効果しかなく、
落ち方が悪ければ無意味な行動に終わる場合もあります。
もちろん、+1とはいえアドバンテージが取れる点は強いと思いますが、
Hymnの強さが最大化される先手2TにBBを要求するのはややリスキーでもあります。
⑤《ジェラードの評決/Gerrard’s Verdict》:ランクD
ごくごく稀に見られます。
ライフアドバンテージを重視するThe Rockにおいて、3点は小さいものではありません。
また、Hymnと違って相手が選択して捨てるという事は
逆に相手のハンド情報を推察できるというメリットでもあります。
BBよりBWの方が出しやすい等のメリットもあり、
近年めっきりみませんが再考の余地アリと考えています。
3.その他
①《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》:ランクA
青くない中速コントロールの生命線です。
評価の低い人もいますが、個人的にこれはThe Rockのトップクラスのパワーカードです。
必要なものを必要な時にツモれない、という致命的な弱点を補うのが
独楽とフェッチであり、言うまでもなくボブとの相性も最高です。
《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》がいればリシャッフル手段も増えますので、3枚までの投入は可能だと考えます。
②《調和/Harmonize》:ランクD
非ボブ型アドバンテージソース。
Tombstoneでしか現状見かけませんが、言うまでもなく書いてある事は鬼。
ただ、撃ったターンの返しがノーガードになるので、
ゴブリンの多い大阪では中々採用できません。
③《壌土からの生命/Life from the Loam》
The Rockの苦手な土地破壊から守ってくれます。
単品で使っても旨みが無いので、
・証人を増やしてEntombでサーチするタイプ
・騎士や蟲の収穫で締めるローム・ロックタイプ
・サイクリングランドを使ったAstral Slide
・俺しか使ってないけどけちマルカ
などの新しい試みに繋がる可能性を秘めたカードです。
ある意味で要注目の1枚です。
スペルは固定枠が多いので生物編ほど色々書けませんでしたが、
流し読み程度に見て頂ければ。
コメント
僕もRock使ってるのですがセラピーの採用が非常に悩みどころですw
CTGなどと対戦してると手札にあるもみ消しなど複数枚抜けるのが強いですね
思考囲い4は確定で追加セラピー2くらいがベストなんですかね
追記の件ですが、解決しましたので削除してください。
よろしくお願いします。
これは土地部門やサイド部門も期待したくなるところですw
リンクさせていただきました、よろしくお願いします
僕の日記に載せた岡山で使ったドランジャンクを作っている際にも名誉回復の3マナが重すぎるというツッコミは回りから受けていましたが、調整を重ねてく内に
抜いてはいけないパーツだと確信しました。
The Rockの不確定要素を可能な限り排除しようとすると、
強さがピーキーなセラピーは難しくもあります。
その分、相手のハンドがフルハウスだった時の感動もひとしおですが。
>閣下
ともあれ安心しました。
>ゆたんぽさん
確定枠の少ないデッキなので、使用者の性格がモロに出て面白いデッキです。
なので是非。
>スライ信者さん
書き忘れましたが今では《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》を3枚以上入れるアグロ型なら名誉を3まで減らす事が出来そうです。
長丁場で4枚の名誉が光ります。
>ドランスキーさん
ハンデス理論のお話も随分前に書いたっきりなので、久々に書きたいですね。
そしてリンクさせていただきました。
《永遠の証人》の自殺手段として《ファイレクシアの塔》が入るver.のDeedラッシュは異常