寄稿 The Real American
2010年4月5日コメント (3)BMスタッフG様にせっつかれていた例の記事。
とりあえずThe Rockは
http://modestmouse.diarynote.jp/201002082245586924/
これが自分に書けるbestなモノのようなので、これを使ってください。
で、もうひとつ依頼されてたTeam Americaの記事を今回は。
「Who’s The Real American ~誰がCanadianを殺ったのか~」
Team Americaというデッキの誕生には諸説がありますが、基本的には「青黒緑の高速テンポ・コントロール」と説明できます。
まずは代表的なレシピを見てみましょう。
1.デッキの特徴
このデッキの特徴は、一目見ればわかる通り
・《もみ消し/Stifle》
・《Sinkhole》
・《不毛の大地/Wasteland》
というLegacyを代表する土地破壊の御三家がフルに投入されている事です。
そもそも従来のスレッショルド・デッキは低速のボードコントロールデッキを苦手としていましたが、青緑赤のCanadian Thresholdと共に「マナを縛る戦略」によってそれらを打ち倒す様に進化しったタイプの一つがこの「Team America」です。
2.基本構造
さて、先ほど述べたようにこのデッキの軸は「土地破壊」にある訳ですが、それをバックアップするのが
・《殺し/Snuff Out》
・《目くらまし/Daze》
・《Force of Will》
という3種12枚のフリースペルになります。
防御手段を全てフリースペルにする事によって、マナを
・《渦まく知識/Brainstorm》
・《思案/Ponder》
等のハンド整理手段と、前述のマナ拘束手段につぎ込む事が出来るようになる、という設計です。
また、土地破壊というコンセプトの為、《目くらまし/Daze》が他のデッキよりも長く使えるというのも一つの強みと言えるでしょう。
3.その他
フリースペルと土地破壊によって相手の行動回数をある程度縛ったら、そこからはTeam Americaが攻撃に転ずる時間です。
主なアタッカーは
・《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
・《墓忍び/Tombstalker》
の2種であり、どのようなデッキにも搭載される前者のみならず、
急激に墓地がたまるという特性を利用して《墓忍び/Tombstalker》が用いられます。
カナディアン・スレッショルド等では《敏捷なマングース/Nimble Mongoose》が使われますが、
《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》や《炎渦竜巻/Firespout》で流されず、《相殺/Counterbalance》によるハーフロックをすり抜ける「6BB」というマナコストが一種の「除去耐性」になっているのが特徴です。
逆に《剣を鍬に/Swords to Plowshares》のような軽量単体除去は苦手としますので、それを防ぐために《思考囲い/Thoughtseize》が使われます。
また、近年ではその役割を、優秀なアタッカーでもある《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》や、コンセプトに合致したカウンターである《呪文貫き/SPell Pierce》が代用する事もあります。
4.まとめ
以上のように、Team Americaはテンポ・コントロールに特化したクロックパーミッション+スーサイドといった色合いの濃いピーキーなデッキです。
しかし、中低速のデッキ全般に相性がよく、先手であれば一方的な土地破壊によって相性に関係なく勝ってしまう事もしばしばです。
一方でZooのような単体除去と火力に優れたデッキや、土地破壊戦略を無効化する《霊気の薬瓶/AEther Vial》を使ったデッキには相性がよくありません。
サイドボードでは、それらのデッキに勝つための手段、よくつかわれるもので言えば《仕組まれた疫病/Engineered Plague》《蔓延/Infest》といった対ホードカード、《水流破/Hydroblast》等の対赤カード、そして《瓶》や《虚空の杯/Chalice of the Void》といった致命的なカードを処理する《クローサの掌握/Krosan Grip》や《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》が多く使われます。
また、《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》や《闇の腹心/Dark Confidant》等の「除去できない」生物を捌く為に《見栄え損ない/Disfigure》等を搭載した例も見かけられます。
強い時は徹底的に強く、一旦守勢に回ると急速に負けてしまうという暴れ馬、Team America。
「負けたくないから勝つ」?
「勝ちたいから負けない」?
いやいや。
「何もさせなければ負ける訳が無い」
…ちょっと違う。
「俺が勝つまで何もするな」
そんなあなたに。
とりあえずThe Rockは
http://modestmouse.diarynote.jp/201002082245586924/
これが自分に書けるbestなモノのようなので、これを使ってください。
で、もうひとつ依頼されてたTeam Americaの記事を今回は。
「Who’s The Real American ~誰がCanadianを殺ったのか~」
Team Americaというデッキの誕生には諸説がありますが、基本的には「青黒緑の高速テンポ・コントロール」と説明できます。
まずは代表的なレシピを見てみましょう。
Creatures 8
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《墓忍び/Tombstalker》
Spells 32
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《思案/Ponder》
4《殺し/Snuff Out》
4《目くらまし/Daze》
4《Force of Will》
4《Sinkhole》
4《思考囲い/Thoughtseize》
4《もみ消し/Stifle》
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4《不毛の大地/Wasteland》
4《Underground Sea》
2《Bayou》
2《Tropical Island》
1.デッキの特徴
このデッキの特徴は、一目見ればわかる通り
・《もみ消し/Stifle》
・《Sinkhole》
・《不毛の大地/Wasteland》
というLegacyを代表する土地破壊の御三家がフルに投入されている事です。
そもそも従来のスレッショルド・デッキは低速のボードコントロールデッキを苦手としていましたが、青緑赤のCanadian Thresholdと共に「マナを縛る戦略」によってそれらを打ち倒す様に進化しったタイプの一つがこの「Team America」です。
2.基本構造
さて、先ほど述べたようにこのデッキの軸は「土地破壊」にある訳ですが、それをバックアップするのが
・《殺し/Snuff Out》
・《目くらまし/Daze》
・《Force of Will》
という3種12枚のフリースペルになります。
防御手段を全てフリースペルにする事によって、マナを
・《渦まく知識/Brainstorm》
・《思案/Ponder》
等のハンド整理手段と、前述のマナ拘束手段につぎ込む事が出来るようになる、という設計です。
また、土地破壊というコンセプトの為、《目くらまし/Daze》が他のデッキよりも長く使えるというのも一つの強みと言えるでしょう。
3.その他
フリースペルと土地破壊によって相手の行動回数をある程度縛ったら、そこからはTeam Americaが攻撃に転ずる時間です。
主なアタッカーは
・《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
・《墓忍び/Tombstalker》
の2種であり、どのようなデッキにも搭載される前者のみならず、
急激に墓地がたまるという特性を利用して《墓忍び/Tombstalker》が用いられます。
カナディアン・スレッショルド等では《敏捷なマングース/Nimble Mongoose》が使われますが、
《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》や《炎渦竜巻/Firespout》で流されず、《相殺/Counterbalance》によるハーフロックをすり抜ける「6BB」というマナコストが一種の「除去耐性」になっているのが特徴です。
逆に《剣を鍬に/Swords to Plowshares》のような軽量単体除去は苦手としますので、それを防ぐために《思考囲い/Thoughtseize》が使われます。
また、近年ではその役割を、優秀なアタッカーでもある《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》や、コンセプトに合致したカウンターである《呪文貫き/SPell Pierce》が代用する事もあります。
4.まとめ
以上のように、Team Americaはテンポ・コントロールに特化したクロックパーミッション+スーサイドといった色合いの濃いピーキーなデッキです。
しかし、中低速のデッキ全般に相性がよく、先手であれば一方的な土地破壊によって相性に関係なく勝ってしまう事もしばしばです。
一方でZooのような単体除去と火力に優れたデッキや、土地破壊戦略を無効化する《霊気の薬瓶/AEther Vial》を使ったデッキには相性がよくありません。
サイドボードでは、それらのデッキに勝つための手段、よくつかわれるもので言えば《仕組まれた疫病/Engineered Plague》《蔓延/Infest》といった対ホードカード、《水流破/Hydroblast》等の対赤カード、そして《瓶》や《虚空の杯/Chalice of the Void》といった致命的なカードを処理する《クローサの掌握/Krosan Grip》や《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》が多く使われます。
また、《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》や《闇の腹心/Dark Confidant》等の「除去できない」生物を捌く為に《見栄え損ない/Disfigure》等を搭載した例も見かけられます。
強い時は徹底的に強く、一旦守勢に回ると急速に負けてしまうという暴れ馬、Team America。
「負けたくないから勝つ」?
「勝ちたいから負けない」?
いやいや。
「何もさせなければ負ける訳が無い」
…ちょっと違う。
「俺が勝つまで何もするな」
そんなあなたに。
コメント
2009.5 BCL3位
2009.6 魔法屋レガシー優勝
2009.7 BCL Arena 全勝
2009.9 BCL優勝
Team America
2010.1 GPT Madrid 優勝
2010.2 BCL3位
2010.2 Angelic Smile Legacy 準優勝
ぐらいです。