関西レガシーサーキット予選@BM日本橋店
2011年7月24日 MTG【レガシー】 コメント (7)エタパに代わる今年の秋のイベント、関西レガシーサーキット予選に参加してきました。
デッキは以下(終わコン)
NEVERMIND THE BLACKS
4《闇の腹心/Dark Confidant》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
4《思考囲い/Thoughtseize》
4《Hymn to Tourach》
4《名誉回復/Vindicate》
4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
3《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
3《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
1《破滅的な行為/Pernicious Deed》
2《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
4《湿地の干潟/Marsh Flats》
2《Bayou》
3《Scrubland》
4《不毛の大地/Wasteland》
1《Karakas》
1《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
1《Maze of Ith》
2《沼/Swamp》
1《平地/Plains》
1《森/Forest》
SB
3《根絶/Extirpate》
2《強迫/Duress》
1《最後のトロール、スラーン/Thrun, The Last Troll》
2《クローサの掌握/Krosan Grip》
2《機を見た援軍/Timely Reinforcement》
2《破滅的な行為/Pernicious Deed》
2《燻し/Smother》
1《非業の死/Perish》
「解体したとか言ってまた終わコンかよ」
「馬鹿の一つ覚えはもういいよ」
と言われそうなこのデッキですが、今回のは実は結構challengingな構成です。
1.ディード1枚?
要は膠着した戦線を打開できるカードが必要だった。
エルズペス3枚でもいいんじゃ?という話は日レガの後よっしーさんとも少し話したんですが、ペスを2枚引くよりペスが出てる状態でDeed、またはDeedで流した後に叩き込むペスの方が強かったから1枚だけDeedに。
両者2-2の構成だと、どうしても途中からIth-Peth-DeedのCAB Jace的戦略に固執してしまうので今回は明確な意図をもって減量。
その勝ち方は石鍛冶系のデッキ相手には効果覿面なのですが、時間がかかりすぎるのが難点でした。
2.名誉回復4枚?
The SourceのThe Rockスレではお馴染みのSdematt氏の
「石鍛冶が持ってくる剣やらジェイスやら、今の環境はVindicateしたいカードが多すぎて困るよ。4枚固定枠。」
という発言に不覚共感したので。
ここも1枚減らしてDeedやKozilekにしても良かったんですが、
森の知恵に対する即効性、固め引きした時の強さを評価しての4枚。
石鍛冶デッキと違ってこちらにはタルモゴイフという単体高打点クロックがいるので、名誉による土地破壊戦略が実に強い。
3.土地24枚??
メインはやたら強いデッキなので、兎に角事故らない為に。
Maze of Ithを除いて土地が22枚だと先手時に微妙に詰まったりボブ頼みになることが多かったので、1枚追加。
後手の場合は1枚サイドアウトすることもあります。
4.サイドの迷走
これも迷走っぽいですが、僕の個人的な考えとして、
「〇〇に強い」構成というのは、〇〇に対して劇的に効くカードを少しいれるよりも、〇〇デッキに対して「有効な」カードを大目に取る事だと思っています。
その大目の基準が「6枚」であり、これは「4枚のSTPに加えて2枚のPTE」を取ったZooの事を「Bant殺しzoo」と呼んだ去年のエタフェスでの猫山の構築も大きく影響しています。
なので、置物デッキには6枚の万能破壊手段(掌握)を
生物デッキには6枚の軽量単体除去(燻し)を
コンボ・コントロールには6枚の1マナハンデス(強迫)を
サイドに準備しています。
勿論組み合わせによりサイドインの数が相当増える場合もありますが、
その辺は先手後手の関係で抜きやすいカードが多いデッキなので何とでも。
相手の構成を見てtoo muchだと思ったら「5枚」でもいいわけですし。
あとはどうしようもないカードへの対処法を少しずつ詰めて出来上がり。
1戦目 abkn Rubin Zoo
初戦から結構精神的にキツいマッチ。
ライフ押してくるデッキへの回答である援軍を封じられるのでシビア。
G1
そんな不安は無視してガン土地攻め戦略。
先手1TにMox-Hymnでplateauを落とせたのが大きく、
木立から出てきたナカティルを無視して木立に不毛。
平地でパンプして2点くらった返しも無視して平地に名誉。
これで土地が止まり、1点ずつ殴られ始めるが、流石にこちらの土地がしっかり並んだ段階でライフが13以上あれば勝てる。
G2
壮絶なグダ試合。
相手初動が無かったので森知恵キープだなぁと思いつつ囲い。
すると見えるのは2枚の森の知恵…これはしんどい。
と、森知恵で引き増しされながらも食い下がるが、結局スラーン1体に非業の死を使わざるを得ず押し込まれる。
G3
残り時間も少ない所からグダ試合開始。
とりあえず除去を雨のように撃ちこんでいくが、こちらも全く攻めきれない。
意を決した展開の返しにDeedを撃ちこんで、返す刀にタルモ・騎士投入。
延長ターンに入って相手のスラーンが超えられないなーとか思っていると
まさかのこちらもトップスラーン。
対消滅&ラバマンサーをVindicateして、返しの相手のトップが除去か生物でなければ延長4Tに押し込める展開。
相手のラストトップは無情にもQPM…だったが、こちらのラストトップはもっと無情な2枚目の《燻し/Smother》で勝ち。
1-0
2戦目 Mineさん Chemical Bant
G1
T1Mox-Bob、タルモ、騎士…と押し込めていくとMineさん殆ど動かず。
なんだ・・・?と思いながら引いてきた囲いを撃ちこむとMMが3枚でGG。
そのまま殴って勝ち。
G2
Mineさんが土地詰まって苦しげな立ち上がり。
こちらは順調に不毛を挟みながらボブ2枚を展開していく。
すると突然Mineさん「じゃれついてきすぎやろwwww」とドローに突っ込み。
ボブとペスで撲殺した後にハンドを見ると、奇跡の全部《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》でした。
2-0
3戦目 DomeDome ANT
G1
マリガンからHymnとクロックのあるハンドキープ。
先手強迫でHymn斬られてGG。
Hive MindやSneak Show等、FoWを取って受動的対策をしてくるデッキにはハンデスが強いが、黒入りで攻撃的対策を取ってくる相手には相当ハンデス固め引かないと厳しい。
特に後手。
G2
ハンデスで落としてタルモで殴るという基本プランで勝ち。
G3
向こう先手思考囲い。こちらのハンドは
《Hymn to Tourach》
《Hymn to Tourach》
《Hymn to Tourach》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《根絶/Extirpate》
どめちゃん「ちょwwww」
俺「すまん」
が、ここで勝たせてくれないのがどめちゃん。
Mox落として先手2Tボブからマウントを取り始める。
こっちは後手1Tに引きたいカードが
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》残り2枚
《思考囲い/Thoughtseize》残り4枚
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》残り4枚
という状況から引き込めずにドローは《闇の腹心/Dark Confidant》
即死を防ぐために1発Hymnをお見舞いするが、向こうのDuressで2枚目を落とされる。
3枚目のプレイかボブかで迷ってボブを選ぶが、これが裏目に出て相手のトップに隠されていたのは《見栄え損ない/Disfigure》
そのままボブに凄い枚数引かれて負け。
まぁ、あそこでHymnを優先してても勝てる試合ではなかったし、素直に《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》を落としたどめちゃんの英断の勝利。
2-1
4戦目 青単マーフォークwith《Phyrexian Metamorph》
相手の場に
《銀エラの達人/Silvergill Adept》
《アトランティスの王/Lord of Atlantis》
《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》
《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》コピーの変形者
《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》コピーの変形者
と並ぶが、こちらはDeedで威嚇。
使わせる為に《呪い捕らえ/Cursecatcher》プレイでこちらのボブタルモ騎士をタップアウトしてきた所で遂にDeed起動。
一緒に流れたダイヤを含めて5-6交換という訳の分からない挙動。
とはいえこちらには十分な土地とギリギリ2ケタ残したライフ、そしてハンドに騎士・ボブとあったので、返しに両方叩き付けて勝ち。
これは流石にpethじゃ捲れなかった。都合よく引けてラッキーウィン。
G2
まさかの騎士召喚酔い中にIthを呼ぶという斬新なプレイをしてしまって警告。
指摘してくれたオラティス君に「騎士がhaste持ってたらレガシーは先手不毛ゲーになる」という当然過ぎるツッコミを受ける。
閑話休題、今回は5点空から殴られつつDeedで一掃。
森セットから優先権パスせずに騎士で即座にIthに変換して水没を躱す。
案の定「もう森ないですよね?」と聞かれてプチどや顔。
あとはそのまま騎士が走って勝ち。
終わった後
相手の方「なんで騎士だけで殴ってきたんですか?ハンドの不忠の糸読まれてました?」
俺「すみません。他になかっただけです。」
糸は読めてなかった。逆にタルモ引いてたら面倒なことになってた可能性があるという不思議な世界。
3-1
5戦目 Dark Depth Eva U田さん
信頼と実績の最終戦U田さん。
何かがおかしい。もはや神の采配。
G1
平地不毛独楽StP名誉騎士でキープ。
とりあえず独楽を通してハンデス合戦を回避したら、
チャリスX=1から不毛で不毛を割られてGG。
そのままボブゲー。
G2
確か先手1Tボブだったか。
とりあえずそれが全て。
途中マリットブッパを20ライフに変えられるが、流石にボブが生き残ってる限り負けない。
「先手ゲー」「ボブゲー」は正しかった。
…と、自決さんに「お前らホンマ変わらんな」的な煽りを受ける。
そしてまんざらでもない微笑みで返す2人。
人はこれを黒厨と呼ぶ。
G3
こちら土地5枚(不毛・Karakas含む)と燻し・deedでキープ。
向こうの先手1Tハンデスでまさかの燻し・Deed落ちwww
なんでこんなんキープしたの?と言われると簡単。
不毛・karakasは相手の不毛を勘案してもDDコンボに対処可能な2枚であり、
またMox-Chaliceプランで来られてもDeedと燻しのいずれかが残ればそれらを処理してアドを稼げるor最大のガンであるボブを処理できるから。
とかやっているとこっちも綺麗にボブを引いて逆マウント開始。
向こうもボブを出してくるが、これはボブで引いた中にStPがあったので即処理。
ということで勝ち。
4-1
オポ差で準優勝、BYEはもらえませんでしたがジャッジ褒賞ヴェンディリオンと直観という欲しかったカードを頂けて満足。
現在foil化中の石鍛冶系デッキも結構光ってきました。
ヴェンディが通常foil,Judge Foil,通常という構成でケミやんに統一性のなさをダメだしされそうですが。
izma君の話題にのっかるようだけど、僕はfoilが好きです。
綺麗だから。それだけです。
勿論気合が入るというのもありますが、僕の場合ただの光り物好きなんでしょう。
あと、前日の晩にrainさんの日記で「Hymnを使ってはいけない」というタイトルが付けられ、会場では「りょーちんさんへ私信:Hymnを使ってはいけない」という自虐ネタまで炸裂してたわけですが、これは半分同意です。
例えばTeam Americaのように単なるリソース剥奪の為に「明らかにコンセプトと噛みあってないHymn」を入れるのは今や意味がない事なので確かに反対です。
実際に今回の予選用にTeam Americaも調整していたのですが、それはHymnもJaceも無くSinkhole/Dazeを4-4の形でした。
そもそも僕はHymnやJaceが入ったTAが好きではありません。
あのデッキは、徹底したMana Denialで相手の行動回数を減らしつつ、
こちらは墓忍びを4ターン守って勝つデッキだと思ってます。
そのために必要なのはSinkholeとDazeとFoWと、今ならMMS。
ハンドアドを取って場に出たものをDeedとJaceで処理して…
っていう思考回路を採る時点で、Deedstillでいいじゃんという話になると思うのです。
で、閑話休題Hymnについて。
僕はこのカードを、Dark Horizonsというデッキに於いては採用すべきだと考えています。
というか、このカードを採用する事によるコンボ耐性の高さがこのデッキの根幹にある訳で、石鍛冶JunkにするのであればそれはもうDHではなくなります。
石鍛冶入りを考えた時、現在の
・基本コンボ相手は微有利
・ビートダウン相手はサイド後有利
・コントロール相手はペス増量で微有利
というダイアグラムをそれ以上のものに改善するものではないという結論に至りました。
コンボを切って対ビート・コントロールに対しての有利度合を上げるぐらいなら、それこそRubin Zooがソリューションだと思っています。
Hymnではない自己依存型のアドバンテージ(これについてはアソパソプロも書いてましたが)が欲しい、と思うこともありましたが、それは石鍛冶に限った話ではないでしょう。
デッキのカードが全部強いデッキだからこそ、「殴打頭蓋一丁」なんてケチケチせずに、《闇の後見/Dark Tutelage》とか《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》を追加したほうが正解だと思ってます。
(もしくは殴打頭蓋ではなく、石鍛冶と十手・赤青剣のみとか)
またもや大きく脱線しましたが、このデッキを使う限りはHymnを抜くことはやはり考えられませんし、必要なカードだと思います。
しかしそれは石鍛冶否定という意味ではなく、急速に消費するライフの補填手段や、苦手なデッキへの回答として明確な意図を持って石鍛冶を選ぶことは十分にありうる選択肢だと思っています。
後半は垂れ流しになりましたが、こんなところで。
コメント
私も石鍛冶Junkを試してみましたが、どうもしっくり来ませんでした。
今は石鍛冶1+十手2にしました。
Hymnは土地を落としてeasy win出来る事もあるので、魅力的なカードだと思います。
自分はアグロ寄りが好きなので採用していませんが。
BGWは構築が難しいです。
もしそうならニッセンの7回戦で当たったロック使ってた者です。
勝手ながらリンクささしていただきました。
正直、体感でしか根拠ないですけど、6枚とそれ未満を比べるとゲーム中に引ける満足度が全然違うな、と。
青使っててもそう感じるくらいなので、独楽3のDHなら尚更なんだろうなと思いました。
石鍛冶1・十手2は僕もその構成がベストだと思います。
ホントは十手2だけでいいかな?と思ったんですが、依存する相手にはちゃんとひかないといけない&装備先が少ないですし、何より石鍛冶ミラーで十手2枚持ってるというのは潜在的なアドバンテージが大きいですし。
>IZMA君
BMに感謝。
でも三人衆の統一性のなさにキョドるレベルww
>じけっさん
あ、ほんとですね。あとで直しときます。
黒厨ミラーは止まらない。
>ラックさん
きっとそうです。
囲って石鍛冶ボブボブだったときに「ああ、俺のデッキ終わコンだ」って実感しました
6枚あると「1枚使ってもまだ保険に抱えてる」状況が多いですね。ホント体感ですけど。
Non-Brainstormなので青と比べると探しに行くのが大変ですが、その分序盤から大事に大事に独楽を回し続けて無駄ヅモ回避とリシャッフルを繰り返していくのが大事だな、と実感します。
最近は独楽をつまづかれて凹む事も増えましたが、その場合StPが通るのでまぁ良いか…って感じです。